
ラジオプロデューサー橋本吉史の初著書「ラジオ最強説(イースト・プレス)」が出版されます。
発売日は3月26日です。ラジオのキャリアを振り返りながらラジオ番組論、これからのコンテンツ論をあ書き下ろしで仕上げました。Amazon特別版には宇多丸&ジェーン・スー対談の録りおろしトーク音声がつきます。
以下、書籍解説文より
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TBSラジオ『タマフル』『アトロク』『生活は踊る』――
宇多丸、ジェーン・スーのラジオの生みの親にして
番組立ち上げ実績、業界最大級のプロデューサーが、
「なぜラジオは最強コンテンツなのか?」を完全言語化!!
2000年代のラジオ激動期を闘い、辿り着いた「これからのコンテンツ作り」の奥義とは!?
Podcastが隆盛する、音声コンテンツ時代を勝ち残る秘訣、ここに凝縮!
宇多丸、ジェーン・スーとのロング対談もダブル収録!
【宇多丸さん】
ラジオ最強説? はぁ⁉……でもさ、どこかでこっそり勝手にやってる感じ。
そのバレてない感が、いいんじゃないの?(笑)
【ジェーン・スーさん】
ラジオ最強説、つまり、天津丼かもね。たまたま食べたら「うまいじゃん」。
でも味はずっと変わらない。天津丼は変わる理由がない。
【もくじ】
第1章 ラジオは最速で最小だから、最強
第2章 ラジオは企画で勝負できるから、最強
第3章 ラジオは人と企画が掛け算になるから、最強
対 談 宇多丸×橋本吉史
第4章 ラジオは安定供給システムだから、最強
第5章 ラジオは永久機関だから、最強
対 談 ジェーン・スー×橋本吉史
第6章 ラジオはコミュニティをつくるから、最強
第7章 ラジオは「聞けば、見えてくる」から、最強
第8章 ラジオは無限に拡張できるから、最強
終 章 ラジオは進化し続けるから、最強
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はじめに
私は、ラジオが最強だと気づいてしまった。正確に言えば「現在、過去、未来においてもラジオが最強」だと気づいたのだ。
ラジオは100年の時を越え進化し続ける。
「正しく古いものは、永遠に新しい」
という格言でドヤりたいところだが、もしかしたら、この曖昧な褒め方がラジオの言語化を阻んできたのかもしれない。わからない人はわからないままだ。
ラジオの魅力は確実にある。なおかつ、人間にとって重要な何かがそこにある。あるのは間違いないのに、つかみどころが難しい。
いわば、ラジオの強みとは、ダークマターなのだ。
今の技術ではまだ計測できないだけだ。
人は計測しやすいものだけを計測し、計測できないものは存在しないと思い込む。あまりに非科学的だ。重要なことこそ、複雑で複合的。単純化すると本質を見失う。今は何でも言語化するのが正義と言われるが、「言語化できないから良いんだよ、ラジオはわかる人がわかればそれでいいだろ」という意見も一理ある。
でも、存在することがわかっているダークマターを可視化させないままで良いわけはない。宇宙の85%を構成する暗黒物質が計測できたら、この世界の真理が解明されるように、ラジオの強みが言語化されて数値化されたら、人間社会の真理が解明されるかもしれないからだ。
だから、どうにか言語化したい。計測したい。もう我々は「ラジオって良いね」という抽象表現に癒されながら、時代の砂漠を彷徨ってはいられない。
そろそろ、ラジオ界のスーパーカミオカンデを動かすときだ。
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